犬の本能
ルビーの介護について | comments(0) | - |
なかなか進まないルビーの介護の様子なのですが…
ルビーが歩いた道のりを今現在歩いているお友達がいるっていうことを知ってしまって
もう、そろそろ記事にしなくっちゃ…と、思って…
老犬の痴呆というか意味を説明できない行動のひとつに徘徊があります。
怪我をしないように保護してあげないと部屋の隅にはまり込み、バックすることができないのでそのままの状態でいつまでも固まってしまうので、安全な場所を確保してあげなくてはいけません。
ちょっとした角でも方向転換できなくなるので、サークル状に囲ってあげると機嫌よくいつまでも歩いています。
ルビーも底を切ったプールの中でクルクル回っていました。
上の動画は去年の8月頃のものです。
ルビーの場合、月単位で筋力の低下が進み、9月には頭の重さを支え切れず、前回りにでんぐり返しをするようになってしまいました。
で、ひっくり返った状態から自分で起きられないので、アンヨをバタつかせて起きたい!歩きたい!と、アンヨから血が出るまでもがくので、この頃に全く目が離せない状態になってしまいました。
とはいっても、お風呂のお掃除もしなくてはいけないし、庭にも出なきゃいけないし、洗濯物も干さなきゃいけないと、いつもルビーの満願成就というわけにはいかないので…
ルビ母が頼りにしたのがこの介護紐。
市販の介護紐も買い求めましたが、体幹の筋力が低下している老犬には使いこなせるものではなく、
お高い商品にもかかわらず、全く役に立ちませんでした。
ルビーも犬のはしくれでして、最後の最後まで歩きたがりました。
すごく嫌がったのが、寝たままおしっこやウンチをすることでした。
ルビーにも犬としてのプライドがあったのだと思います。
リビングではロフトに上がる階段に自在金具のついた紐でこの介護ベルトを吊るし、ルビ母がお台所仕事の間
クルクル回ってもらっていました。
ピアノの部屋では…
市販の室内物干しを利用して過していました。
このルビーの姿を見るたび、なんてダメは飼い主なんだろうと涙がこぼれますし、
でも、こうするしかなかったという現実の辛さも思いだすとこみ上げるものがありますし、
動画のルビーを見ていると、なんてけな気な子なんだろうと、また涙がこぼれます。
犬が歩けなくなるまでの過程をはたで見ているということは本当に辛いものです。
でも飼い主以上に犬の方がもっと歩けないことに戸惑っていると思います。
何回もコテンコテンとこけてしまうと同じところを何度も打って、それが原因で床ずれになってしまうのです。
床ずれって必ずしも寝たきりの子だけがなるものではないと、学習したのも病院の待合室で一緒に頑張っていたワンちゃんからでした…
晩年、共に闘ったルビーとルビ母ですが、この介護紐なしではとてもとても乗り越えることはできませんでした。
この介護紐は今でもルビ母の大切な宝物としてルビーの宝物箱に入っています。
ピンクのドットと花柄の可愛い介護紐、ルビーよく似合って可愛かったです!